KNB:みそや醤油と富山の特産品を使ったスイーツ

KNBで、弊社のスイーツに関する取り組みが放送されました。
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2011.2.14

県内の老舗の新たな取り組みです。

 高岡市の醸造会社が自社のみそやしょうゆと富山の特産品を使ったスイーツを開発しました。
 和風調味料とスイーツという異色の組み合わせに込めた思いと売り込みの様子を取材しました。
 黒ごまみそと富山県産の大豆で作った飴をごまチョコレートで包んだ「ごまたま」。
 県産コシヒカリの米麹で作った甘酒を効かせた「甘酒ようかん」。
 射水市特産の「きららか梨」とユズ味噌を入れた「ゆずみそくずもち」。
 そして、富山市で醸造された白ワインにしょうゆで味のアクセントをつけた「しょうゆゼリー」。

 いずれも高岡の「山元醸造」で作っているみそやしょうゆなどと富山の特産品を組み合わせた和風スイーツです。
 考案したのは、山本和代子さん、創業240年の山元醸造に嫁ぎ、現在は役員も務めています。
 高岡で売り出し中のコロッケ用ソースなど、新たなジャンルの商品へ挑戦を続ける山本さん、次に目をつけたのは、ギフトでの需要も見込めるスイーツでした。

 山本さん「みそ、しょうゆだけでなくて柱を増やさなくてはいけないと痛感した。それが出発点です」「富山というのは水の王国といわれるくらいで、たいへんに水のよいところです。その水をふんだんに吸い上げて育った農作物というのは、たいへんに良質なものです。それを何かもっと生かせないかなということからはじまりました」

 山元醸造のルーツは麹店、職人が丹精込めて作る自慢の麹から作ったみそやしょうゆを、スイーツにどう生かしていくか。
 スイーツ製造を委託した業者と二人三脚での取り組みですが、配合の割合が難しく、商品化には2年の歳月がかかりました。
 発売日翌日の今月11日、新商品をPRするために選んだのは、金沢のデパートの催事場です。
 この日は、北陸の物産展が開かれていました。

 山本さん「今日の目標はねえ、お客さんの声をお伺いするということです」「特に金沢はお菓子の本場なので、そういうところでみなさんの声が聞けるというのはいいと思います」

 午前10時の開店から買い物客が続々と詰め掛けます。
 試食を勧めて、反応を見る山本さん。

 お客さん「おいしいよね」

 「おいしい」とは言ってもらえても、なかなか買ってもらえません。
 新たな分野への挑戦の厳しさを身をもって感じます。

 山本さん「試作を重ねて納得のいくほどにはやったつもりだったんですけど、まだまだですね」

 手ごたえを感じ始めたのは、お昼前でした。

 購入するお客さん「おいしい」「ありがとうございます」

 この日初めての売り上げです。

 購入した姉妹「あっさりしてておいしかった」「あっさりの、コクがあったというかね、気に入りました」
 試食する親子、女の子「おいしい」「5つください」
 お客さん「孫が食べたもんで、おいしいっていわれたんで」

 山本さん「5つも買ってくださったり・・・うれしい。しかも、小さいお子さんが買ってってくださるのがすごくうれしかったですね」「まずまず・・・安心といったところでしょうか」

 ホッと胸をなでおろす山本さん、みそ、しょうゆという異業種からお菓子販売への第一歩を踏み出しました。

 山本さん「これ(スイーツ)おいしかったから、ヤマゲンのおしょうゆも食べてみようかなと、そういう風にうちの商品を選んでくださるきっかけになればいいなと思います」

 こうした新たな取り組みが本業のみそ、しょうゆにも刺激になってほしい。
 次の一歩へ向けて、山本さんの思いはさらにふくらみます。
 山本さんは、今回のスイーツにさらに改良を加えていきたいと話していました。
 この和風スイーツは高岡市の山元醸造や大和高岡店の地下食品売り場で買うことができます。