\.国泰寺と二上山
 二上山麓の富山湾に面した丘陵に臨済宗国泰寺派の大本山摩頂山国泰寺はある。寺の歴史は大変に古く、開山慈雲妙意(じうんみょうい)が嘉暦三年(一三二八)、後醍醐天皇から「国泰寺」号を賜った時に始まるとされる。慈雲妙意が二上山に登って山の清浄さに心打たれて草庵を営み、諸国の雲水が妙意のもとに慕い集まって北陸随一の大堂となったという。今日でも禅道場としても有名で、毎年6月2・3日の開山忌には多くの虚無僧による尺八と読経の大合奏が古刹を囲む山々にこだまする。同寺では、哲学者鈴木大拙や西田幾多郎らが禅修行をしたこともある。また山岡鉄舟は、一時寂れていた同寺に約千二百双の屏風などを寄贈し再興資金に充てた。
 近辺の西田(サイダ)地区は竹の子の産地として知られ、春になると門前の茶屋では竹の子料理に舌鼓を打つ人で賑わう。
木漏れ日の中参道を登る人たち
二上山周辺は、観音様地蔵様の石仏が多い
山門には仁王像
眼力がすごい
龍淵池と法堂
龍淵池・月泉庭はともに小川寿一氏の作。最も大きい石はなんと42トン。
利生塔
孟宗竹の竹林
蛇行してながれる小矢部川を二上山より見る開山慈雲妙意(じうんみょうい)が心打たれたという風景か
高さ274メートルの二上山は高岡市内のどの小・中学校の校歌にも登場するふるさとの山

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