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器に敷かれている折り紙は、亀足(きそく)という。御飯は、高く盛り付ける。神へ供える柱との説も。御飯の高盛りは富山の報恩講や能登輪島のもっそう祭りにも見られる習俗。中央はさんまのなれずし
・・・・・・御本膳 |
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中央はアワビの貝殻を器として盛り付けした料理。右上は、鮎のなれずし。左上は、酒浸(さけびて)と言われる料理で、塩を加えた酒に魚や鳥の肉や野菜を浸したもの。また、目出度い時の汁物は、白鳥や鶴で出汁をとったという。鰤の照り焼きがおいしそう。
・・・・・二の膳 |
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サザエは「とちめ前」という盛り付け。下に二個、上に一個を重ね吉事が重なることを祈念する。羽盛は、鳥の肉と鳥の生きた姿を盛り合わせ、生命力を存分に演出。舟盛も、海老を一匹そのまま茹でたもの。ともに、野趣溢れる料理だ。さすが、殿様。
・・・・・・三の膳 |
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ますの塩焼き。鯉の刺身。鯉の刺身は、酒とみりん・出し汁を煮詰めた「いり酒」で食べる。当時、醤油の使用はまれであった。御汁は鯛。
・・・・・・四の膳・五の膳 |
このような料理を見目麗しい女官たちが、しずしずとお殿様の前に、運んだのでしょうねぇ。いゃー、いいなぁ。「世は、満足じゃ」というしかない!