茶摘み |
8月の上旬ごろに摘んだ茶を枝ごと刈り取って使用する。 |
蒸煮 |
煎茶用の大きな釜で黄土色になるまで蒸す。蒸すことで茶の葉っぱの酵素の働きが止まる。ざるに取り水きりをして、すのこに広げて半日ほど干して、生干しにする。 |
発酵 |
室(むろ)に入れる。発酵が始まり発熱する。しばらくの後お茶を固め、圧縮して板で囲う。発酵熱が低いときには囲いの回りに被いなどをして発熱を助ける。茶の葉や温度湿度の差によって発酵の経過は様々。 |
切替し |
60度以上にならないようにお茶の切替しを行なう。箕(み)にお茶を取りゆすって発酵熱を逃がし積み直す。また、固める。この切替しを発酵が終わるまで繰り返す。 |
乾燥 |
発酵が落ち着いたお茶を室から出して天日で干し十分に乾燥させる。 |
貯蔵 |
紙袋に詰めて湿気を避けて貯蔵する。 |
出荷 |
小袋に詰め、各家庭にむけて出荷する。 |
唯一の黒茶の製造元であった富山県射水郡小杉町青井谷の萩原昭信さんが近年で高齢を理由に黒茶の製造を止められました。「黒茶づくりは試行錯誤の連続だった」と振り返る萩原さん。黒茶づくりは大変に体力と気力を要する仕事です。その後の黒茶づくりを引き継いだのが蛭谷の方たち。萩原さんのアドバイスを受けながら、茶の木を植えるところからのスタートでした。