| 11月の終わりごろから年暮れにかけて、急に天候が崩れ大荒れになることがあります。空には暗い雲が広がり大きな雷が響きます。冬の訪れを告げる雷は「ぶりおこし」と呼ばれ、このような日には富山湾にぶりの群れが回り込み大量の水揚げとなります。水産市場は威勢よいセリの声で賑わい活気づきます。高岡では嫁の実家から嫁ぎ先に、ぶりを丸ごと1本歳暮を贈る習慣があります。ぶりはおろして肩身ずつにわけ一方を嫁の実家に戻します。さしみ、焼き物、かぶらすし、醤油漬け、味噌漬け、ぶり大根と棄てるところなく食べます。色よく焼けたぶりは、ぶりの透き通った油と醤油が混ざり合いなんともと言われないおいしさです。 |
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