芋がい餅
 富山では、古い時代から里芋(イモの子)の栽培がさかん。特に砺波地方の粘土質の肥沃な土壌と良質の水とにはぐくまれた里芋は、もっちりとねばりがあって美味しいです。秋に、新米が取れたら、新米と里芋を混ぜた芋がい餅を作ります。新穀の収穫を喜び、稲刈りの労働をねぎらう風習です。私が子どもの頃には、9月13日から15日ごろの名月のの晩(旧暦8月15日)に、庭先にススキをたて里芋をお供して月に手を合わせいてました。「芋名月」という風習です。
 芋がい餅はあっさりしていて胃もたれしないので、いくらでも食べれます。私の祖母はこれが大好物でした。時間がたつと固くなるので作りたてをたべるのがおいしいです。
■材料■

里芋5個 米4カップ 水4.8カップ 塩小さじ2の割合

■作り方■
1) 里芋は皮をむき1センチほどの輪切りにする。米をとぎ30分ほど水につける。
2) 米・里芋を炊飯器で普通の御飯を炊く要領で炊き上げる。
3) 炊けたら、すりこぎ棒で先ず、とんとん突き、塩をまぜ、さらにねばりが出るまでよくつぶす。
4) 卵型に形を整えて丸め、きなこ、ごま、小豆あんなどをまぶす。小豆あんは砂糖を加えず塩味にしてもなかなかおいしいです。
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