にしん釜に残る刻印
にしん釜
北海道庁赤れんが庁舎内展示室北海道の
歴史ギャラリー展示のにしん釜 高さ71.5×直径139p
 札幌市の北海道庁赤れんが庁舎内展示室「北海道の歴史ギャラリー」には、宗谷地方の稚内市で収集されたにしん釜が展示されています。このにしん釜のツバの部分には、「高岡 かね宗 特製 四六」と刻印されています。また、小樽市余市(よいち)町のよいち水産博物館の豊富な漁労資料群の中にも、「高岡 かね宗 」と刻印されたにしん釜が含まれています。ともに高岡市金屋町の富田宗治郎家の工場で鋳造されたにしん釜です。
 
 「高岡」と刻印されたにしん釜は、北海道西岸部に今もいくつか残っているのが確認されていますが、ほかにも高岡の業者のものと思われる屋号を刻印したにしん釜が見られます。現存する高岡産にしん釜の情報収集はわがまち高岡のにしん釜づくりの歴史を語り継ぐには大切ですので、もしも、読者の皆様のなかに「高岡産のにしん釜を見つけた」という方がおられましたら、ぜひ、お知らせください。 四六の刻印
高岡 かね宗 特製 
四六の刻印

よいち にしん釜 no_image
よいち水産博物館内に
復元されているにしん釜
レンガで周囲を覆い改良されている。
釜の口径135cm、深さ65cm
北海道開拓記念館に移築された
青山家のにしん御殿
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北海道南部豊浦町の岩屋洞窟近くに棄てられていた鰊釜 
「四六 高岡 かねキ 製」と読める文字が見られる。
 写真提供 秋田市在住の鐙さん



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