はじめに 風水都市高岡
 高岡は、「風水都市」であるといわれています。高岡の風水には、近年の風水ブームの火付け人のともいえる、荒俣宏さんがとても関心を寄せておられ、高岡へ何度か訪れてくださっています。 
 まず、今から10年ほど前に、地元北日本放送局の番組『高岡風水魔方陣』に出演。荒俣さん、アナウンサーの相本芳彦さん、地元郷土史家の樽谷雅好さんの3人で、二上山・高岡古城公園・極楽寺・瑞龍寺・前田墓所など高岡風水スポットとも言うべき場所を探索し、二上山―高岡城―前田墓所が、ほぼ北南にまっすぐ並ぶこと、前田墓所の随所には風水術が施されていること、御車山祭には江戸の魔法陣にも深く関わっていた熊野信仰の影響が濃厚であることなどを風水指南。私たち地元は、「風水ってめがねで見ると、高岡はなかなか面白い」と、ふるさと再発見をした気分になったものです。
 さらに、2003年10月には、高岡伝統産業青年会の創立30周年記念講演会で「高岡を風水する」と題する講演をされ、高岡市民約250人がじっと聴き入りました。
 荒俣さんは、
「二上山の熊野信仰につながりの深い極楽寺、先宮熊野神社、中川熊野社を結ぶ三角形、白山信仰ゆかりのふたつの白山社、大木白山社を結ぶ三角形が重なる地点にちょうど高岡城が建設された」ことに着目。
 「新たな領地に、熊野・白山の土着信仰を意識して建造物を配置し、都市としての力を強めようとしたのではないか」と明解に論及されました。
 また、高岡の地名の由来とされる詩経の一節に、風水の四神のひとつとされる「鳳凰」が現れることや、北斗七星信仰を連想させる「七基の御車山」を挙げ、
 「風水を意識した利長の強い思い入れが伝わってくる。」と・・・・。
 荒俣さんの講演会には、私、長兵衛も出席しましたが、みんな揃って、思わず「へぇ〜〜〜!!」。
 さらに、荒俣さんは、角川書店出版の『怪』16、2004・4・10号に「江戸を超える夢の都―加賀高岡の謎」という論説を発表。講演内容にさらに詳細と新説とを加えて、風水都市高岡へのエールともいうべきメッセージを送って下さったのです。これ、一説に、「高岡市民の必読書」とも言われております。
 もちろん、私も、読ませていただきました。
 わが高岡が、江戸をも超える風水都市だなんて、住んでいる我々のほうが、びっくりしちゃいましたよ。
 高岡では、「やれ、風水で町おこしだ」とばかりに、四神をあしらった高岡鋳物の「風水四神獣花瓶」、富士山の色に風水の5色を取り入れた「風水パネル」のほか、なんと「高岡風水料理」なるものまでも登場。なんじゃそりゃ。
 どんな料理かと思いきや、とれたての地元食材を使用し、風水の色合いに気を使った料理ですってよ。新鮮な地元富山の食材を、風水の5色にこだわりながらバランスよく取り入れれば、体にとってもよい料理となるそうです。なるほど。
 「高岡風水料理」を名乗るのは、瑞龍寺と前田墓所とをつなぐ八丁道にあるレストラン「燦(さん)」です。人気風水メニューは、「氷見牛鉄板焼き御膳」と富山湾の海鮮料理「八丁道御膳」(予約不要) 。瑞龍寺にお越しの際には、楽しい旅の思い出に「高岡風水料理」をぜひ如何でしょうか。風水パワーで、元気に旅行ができそうです。

 さて、古代の都城の造営に風水術が利用されたことは京都平安京に顕著ですが、前田利長が高岡を開町した慶長年間(1595-1615)もまた、風水が海外から最新の自然科学として持ち込まれた時代であり、合戦の吉凶占いに、また城下町づくりにと、競って風水の知識が取り入れられました。利長の時代もまた、「風水ブーム」だったのです。慶長年間は、関ケ原合戦・大坂冬の陣・夏の陣と歴史に残る大きな戦争があり、一方「慶長築城ラッシュ」ともよばれる城造り過熱の時代でした。その影に、陰陽師の風水があったというわけです。
 特に、城下町を開くにあたり、地方の諸大名たちは、風水の知識を持つ陰陽師を起用して、四神相応の吉祥の地を選定し、風水の方位学・星占学にかなうように城・門・寺社仏閣などを配置して、城下町の都市計画を練り上げました。そして、町の末永い安寧と繁栄を願ったのです。
 玄武(げんぶ)・朱雀(すざく)・青龍(せいりゅう)白虎(びゃっこ)の四神に見立てた地形が、北・南・東・西に、バランスよく存在する土地が選定され、城と城下町は「気」のエネルギーの集まる場所「龍穴」に建設されました。
 陰陽道や風水術は、ただの迷信や俗信といって片付けられるものではなく、現代の気象学・地学・環境学・天文学とも相通じるところがあって、なかなか理にかなっているそうです。でなければ、数千年にも渡って多くの人々に信頼され続けることはなかったでしょうね。
 さぁ、今回の懸賞クイズのプレゼントは、おいしさアップ 濃縮タイプだしつゆ1gペットボトル詰めと、キムチ・青じそ・フレンチ・中華ごまドレッシング(小袋入り使いきりタイプ)を20名様に。暑い夏、素麺にざるそばにだしつゆは重宝です。主婦の皆様の心強い見方ですね。また、天つゆ、煮物、炒め物とアイディア次第でだしつゆの活用法は様々です。そして、サラダにドレッシングも、夏の定番メニュー。ドレッシング小袋入り使いきりタイプなので、お弁当用にも最適です。皆様のご応募を、お待ちしていますよ。


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