高岡古城公園に残る高岡城石垣の一部。ほぼ垂直に積み重ねた石垣には当時の 高度な技術が感じられる
はじめに
 古城万華鏡――今回はちょっと風流な題名を付けてみました。でも、なんてことはないです。400年前に建てられたという高岡城についていろいろ調べて行くうち、思考にまとまりを失い、散り散りばらばら乱雑ぎみとなってしまったので、このような題名を付してちょっと体裁よくごまかしてやろうと言う訳です。お粗末な話。
 高岡の先人たちの高岡城についての研究は、いろいろとありますが増山安太郎さんの『高岡古城志』が最も有名でまとまった形になっていると思います。この本は、高岡市立中央図書館にて1000円で売られております。それで、やるからには『高岡古城志』にひけをとらないものにしなければ、また、新しく発見された文献、考古学的な知識も追加して形あるものにしなければ、と思いはしたものの、なかなかそれは難しい。悔しいかな、一介の味噌屋である私の力には限界があります。そこで、歴史好きなひとりの高岡市民として自分らしく書ければそれでいいと思うことにしました。
 「古城万華鏡」は今回から3回の更新に分けて、しつこくT・U・Vと書かせていただきます。5年後の2009年に高岡は開町400年を迎えますので、このホームページでも400年前の高岡に思いを寄せながら歴史めぐり・味めぐりをしてみようと、そう思ったのです。その中で当ホームページの最大のテーマである、ふるさと富山の食文化のルーツ探しもできればよいと思います。
 さて皆さん、高岡古城公園を訪れたことはありますか。高岡市民にとってはおなじみの場所。森林浴をしながらのランニングやウオーキング、休日の親子ピクニック、営業マン仕事の合間にほっと一服、おじいさんベンチで昼寝、春には咲き誇る満開の桜の古木のもとお花見をし、秋には遠く大伴家持の時代に思いを馳せながら万葉集を朗唱する。体育館・動物園・博物館・市民会館・弓道場などの施設もあり、豊かな緑と広い水壕に囲まれたこの公園は高岡市民のいこいの場です。
 古城公園は、今から約400年の昔に加賀藩二代藩主前田利長によって建てられた高岡城の跡です。別名を「富山県史蹟高岡城址」。公園であり、歴史文化財でもあるわけです。お城の建物は何も残っておりませんが、かつてこの広い城郭には伏見城や聚楽第の遺構を移した建物が並んでいたとの伝説があります。
 でも、県外の方にはあまり認知されていないかもしれませんね。
 よほどの戦国武将マニアか全国城郭巡りオタクや石垣研究家といった方ならともかく、
 「金沢城と兼六園なら知っているけど、高岡にも城があったのですか。」
 という人が多いと思います、きっと。
 ホームページを開設してみて改めて感じましたが、我が町高岡の知名度は誠に低く、ホームページに寄せられるおたよりには「高岡を初めて知った。」というものがかなりあるのです。また、「高岡の名は知っているが、サンダーバードで素通りだ。」って、おたよりも。とほほ・・・。
 しかし、このホームページを見て下さった方に、是非知っていただきたいたいのです。開町400年を迎えようとする高岡の誕生物語を。先にも、申しましたがいろいろ脱線もあって乱雑な案内となりますことご容赦下さい。
 今回の懸賞クイズの賞品は、おこわ詰め合わせセット「和(なごみ)」。味自慢のヤマゲンおこわが4つと長兵衛みそが2つの詰め合わせです。今回の懸賞クイズは、ちょっと難関。当選者は10名。でも、賞品は前回に比べてぐっと豪華ですよ。なんたって今回の主役は、加賀藩二代藩主前田利長公ですから、味噌1個プレゼントというわけには参りません。多数のご応募お待ちしています。
 では、では、高岡城にまつわる歴史めぐり味めぐりにお付き合いを、宜しくお願いします。

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