銀座三越のライオン像
銀座三越前のライオン
 東京の日本橋三越デパート本店の正面玄関には、2体のライオンの銅像が置かれていて三越のシンボルとなっています。ライオンは、足から尾まで269センチメートル、頭までの高さは120センチメートルあるそうです。待ち合わせ場所としても有名ですね。このライオン像が誕生したのは大正3年(1914)、三越デパート本店がルネッサンス式鉄筋5階建ての新店舗を建設したときに、ロンドンのトラファルガー広場のライオン像をモデルに、外国人の彫刻家と鋳造師を起用して製作されました。西洋建築に銅像の組合せは、当時の常道でした。支配人の日比さんが大変なライオン好きだったのと、三越が「百獣の王ライオン」のようにデパート業界に君臨するようにとの念願を込めて設置したそうです。大正3年、三越ライオンの誕生と同じ年に、奇しくも井上江花が「高岡新報」に「高岡銅像論」を書いたことになります。
 銀座の三越デパート前にもライオン像があります。こちらは、昭和47年(1972)11月に「三越創業300年」を記念事業として、日本橋本店のライオン像に倣い高岡で鋳造されました。
 高岡産の銅像の中ではもっとも多くの人目に触れ、しかももっとも地価の高いところに座しているのがこのライオン像です。彼はとても多くの人にその容貌を知られていますが、彼の出身地が「高岡」だということを知る人は少ないでしょう。高岡大仏や二宮金次郎と同じく、高岡出身、雪国の生まれなのです、お見知りおきを。
 高岡の街中には、三越ライオンの兄弟分と思しきライオンの銅像が多々見られますのでいくつか紹介しましょう。銀座三越前のライオンほど垢抜けてはおりませんが、高岡にお住まいの方にはおなじみのものばかりですね。
竹中製作所前
四津井製作所前
アドニス君
桐の木町某店舗前
 高岡古城公園の動物園には、かつてライオンが飼われていました。当時の人気女優ブリジッド・バルドーの名をとってバビッタとかいう名前が付けられていたはず。そのライオンは、銅像の原型づくりのモデルにするために飼われたという話しを聞いたことがありますが、本当でしょうか・・・・。

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